ある日、あなた宛に銀行から電話がかかってきました。

あなたはこの電話にすぐ出ますか?

銀行は、あなたに用事があるから電話しています。用事にはいくつか種類があり、電話に出てからどうするか考えても大丈夫です。

今回は、実際に電話をかけている現役銀行員が解説しますので、ぜひ参考にしてください。

そもそもなんで銀行から電話がかかってくるの?

銀行が顧客に電話をかける理由は、主に2つあります。

  1. あなたに伝えたいから
    • 緊急連絡
    • 督促(とくそく)
  2. あなたに勧誘したいから

1. あなたに伝えたいから

銀行があなたに伝えたい理由は2つのケースがあります。

  • 緊急連絡

カードのトラブルや、詐欺など犯罪に巻き込まれている恐れがある場合の緊急連絡。

  • クレジットカードやキャッシュカードのトラブル
  • 不審な入金や振り込みについての連絡

具体的にはこのようなケースです。

【筆者の実体験】

ある日、私の携帯にクレジットカード会社から電話がありました。

「あなたのクレジットカードがロシアの空港で使われた、と請求があった」
「不審なので引き落とし前に確認連絡をした」

という内容。

もちろん全く身に覚えがなかったため驚きましたが、そのような事実はないと説明し、ことなきを得ました。あとになってわかったことですが、カードを不正利用される寸前だったそうです。

事前に連絡先登録していたクレジットカード会社からの電話なので、そのときは電話に出ましたが、正直言って、はじめは勧誘か何かだろうと、考えていました。しかし、いま考えても、あのとき電話に出てよかった、と心の底から思っています。

  • 督促(とくそく)

クレジット代金やカードローン、住宅ローンなど借入返済が引き落としできなかった場合の連絡。通常、引き落としできないときは、

  • 口座引き落としができないお知らせ
  • ローンのご返済について

など手紙が送られるのが一般的で、電話の督促は長期間の遅れになった場合に限られます。逆に言えば、こうした理由で銀行から電話がかかってきたときはかなりよくない状態になっている可能性がありますので、注意してください。

2. あなたに勧誘したいから

あなたに、なんらかの勧誘を行うために電話するケースです。

ここで大事なのは、あなたが勧誘するサービスの見込み先だから電話している、という点です。

銀行で電話セールスをする場合は、事前に対象者を調査します。たとえば、カードローンなら口座取引や金融事故といったネガティブな情報が無いか?などをチェックしてからセールスします。

そのため、カードローン勧誘の電話なら少なくとも自分にはカードローンの申し込み資格がありそうだと考えてもよいでしょうし、審査に通る可能性もある程度は期待できると思います。

電話を受けなくても営業電話かどうかわかる?

電話がかかってくる時間帯と、回数(あなたが出るまで何回かけてくるか)から、営業電話かどうかがある程度わかります。

時間帯

あなたがつい電話に出てしまう時間帯にかかってきたら、勧誘の可能性が高いです。

たとえば、会社員へのセールスなら銀行員が電話セールスする時間帯は、相手もまた仕事中です。基本的に電話には出てくれませんし、出たとしても迷惑がられてしまうだけでセールスはうまくいきません。この場合、銀行員は平日の夕方から夜間、遅くとも19時台など仕事終わりを狙って電話をします。また、どうしても会社員に勧誘したいときは、休日に電話セールスする場合もあります。

回数

相手が出ないときの電話連絡は、日を変えても最大3回までが目安です。それ以上なら、無視されているか、届出の電話番号が変わっていることが予想されます。この場合、成約の確率が低いため、電話セールスを諦めます。

ここまで整理すると

  • あなたが電話に出やすい曜日、時間帯に電話がかかってくる
  • 3回着信があったが、そのあとは電話がない

これは勧誘と考えてよいでしょう。

電話セールスの断り下手な人、断り上手な人

今まで筆者が電話セールスしたなかで、断り下手な人の例と、その逆に「これはかなわない」と思った断り上手な人の例を2つずつ紹介します。

断り下手な人

「今度にしてください」

また今度、次の機会になどと口に出すのは、次回の約束をしているようなもので、実際こういった発言をする人は、何度かプッシュすると成約する確率が高いです。

「考えておきます」

これも同様で、次につながる発言です。本人はセールスを断ったつもりでこう言っているのでしょうが、やはりこう発言する人は成約する可能性が大です。

断り上手な人

「それなら自分でやってみては?」

これは古典的とも言えるセリフなのですが、実は良く練られたことばです。

  • そんなに良いものだと思っているならあなたがやれば良い、私はやらない
  • ダメ、NOと言っていないが拒否しているのは明白

電話の相手からこのセリフが出たら、筆者ならセールスを切り上げます。

「この電話の目的を教えてください」

セールスの電話ではたいてい「今お時間よろしいでしょうか?」が最初の一言です。

電話に出た時点で、時間がないとか、少しなら、と言っても銀行員からは「プッシュ次第で成約する可能性の高いお客様」と捉えられるしょう。ですが、ここで「この電話の目的を教えてください」と聞かれるとかないません。

まず勧誘で電話しているので、他の理由なら嘘をついたことになります。そして勧誘ですと言えば、いやならすぐ断れる状況に持ち込まれてしまうからです。実際に筆者も勧誘電話がかかってきた際によく使う話法です。 

うまくセールスを断る言葉として、参考にしてみてください。

※前述したように、銀行からの電話すべてが営業目的ではありません。緊急の連絡を行うこともありますので、その際に電話に出ないと対応が遅れてしまいます。この点については注意してください。

まとめ

銀行からの電話は決して怖いものではありません。
もちろん緊急連絡など重大な連絡もありますが、件数としては多くありません。また、セールス・勧誘の電話も落ち着いて対処し、自分に有益なら考えてもよいでしょう。そして、本当にいらないと感じたなら、ご説明したトーク例を参考に対応してみてください。