突然ですが、あなたは「根保証」という言葉を知っていますか。日常生活の中ではあまり登場しない言葉かもしれません。

「連帯保証」はどうでしょう。

こちらは聞いたことがある人が多いのではないでしょうか。

今回は「根保証」について、良く知られている「連帯保証」との違いを踏まえてまとめていきます。

これから先、家族や友人から保証人を頼まれる場面で今回の記事が少しでも役に立てば幸いです。

根保証契約とは?

根保証契約とは、特定の債務者(借りる人)と債権者(貸す人)の間で発生した一定の範囲に属する不特定の貸付けに係る債務を主たる債務として保証をする契約です。

根保証契約の場合、極度額の範囲で債務者が新たに100万円を借金した場合、そのお金も保証する必要があります。

保証契約、連帯保証契約、根保証契約の違い

①保証契約

保証契約とは、債務者が債権者から借りたお金を保証する契約のことです。

もし、債権者から返済を要求された場合に、債務者本人に請求するように言うことができる催告の抗弁権があります。

②連帯保証契約

一方、連帯保証契約の場合債権者から返済を要求された場合に断ることができません。

債務者本人や他の連帯保証人に請求するようにと債権者に対して発言することもできません。

③根保証契約

根保証契約では上記の保証契約と異なり、不特定の債務を保証し、保証する範囲が異なります。つまり、契約時に保証の対象となる債務が確定していません。

根保証契約の保証期間と極度額とは?

根保証契約には保証期間と極度額(責任の上限)があります。

保証期間は以前までは無期限でしたが、平成17年の民法改正により保証人が法人でない根保証契約を結ぶ場合、保証人の責任の上限(極度額)を定めなければ効力が生じないと改正され、保証期間は最大5年になりました。

特に契約で保証期間が決まっていない場合は3年間になります。保証人はその期間に発生した債務を保証する必要があります。

保証人に対する3つの情報提供義務とは?

主債務者と債権者は保証人に対して、情報提供をすることが義務付けられています。

①保証契約締結時の情報提供義務(主債務者の義務)

主債務者は保証人に対して収支状況や他に負っている債務等の資産情報を提供する必要があります。

②主債務の履行状況に関する情報提供義務(債権者の義務)

債権者は保証人から依頼があった場合、主債務の元本や利息、違約金等の損害賠償金額の情報を開示しなければなりません。

③主債務者が期限の利益を喪失した場合の情報提供義務(債権者の義務)

期限の利益を喪失した場合債務を一定の期間が来るまで支払う必要がありません。もし主債務者が期限の利益を喪失した場合、債権者は保証人に対してその旨を知らせなければなりません。

根保証契約における注意点

根保証契約は先程も述べたように、期間と金額の上限が定まりました。

いくら、上限があるといっても高額な極度額を設定すると、その極度額の範囲で責任を 負う必要があるので極度額に関しては注意が必要です。

まとめ

今回は根保証契約の意味や他の保証契約との違い等を中心にまとめました。

今後、あなたが根保証契約を結ぶ機会に遭遇した場合には今回の記事を思い出していただければ幸いです。