借金返済の方法は人それぞれ異なります。しかし、返済に困って短期的な解決策を行うと、余計に状況は悪化する可能性があるでしょう。そこで今回は、返済方法に困ったらやるべきことや負担を軽減できる5つの方法、債務整理などについて紹介します。借金の返済方法に困っている場合は、本記事の内容を役立てていただければ幸いです。

借金の返済方法に困ったらまずやるべきこと

借金の返済方法に困ったらやるべきこととは、どのようなことでしょうか。この項目では3つに分けて、その手順を紹介します。

今の借金状況を明確にする

借金の返済方法に困ったらまずは、今の借金状況を整理して明確にしましょう。具体的には次の3つです。

  • 借り入れている銀行や消費者金融
  • 借金の額
  • 利息や手数料

借り入れ金額が分からない場合は業者に問い合わせるか、会員専用ページやアプリを確認しましょう。また、借入先が複数あって分からない場合には、信用情報機関へ問い合わせることで確認できます。なお、信用情報機関とは、カード会社や銀行と顧客が適正な取引をおこなえるように、信用情報を収集管理する団体のことです。日本には、株式会社シー・アイ・シー(CIC)、株式会社日本信用情報機構(JICC)、全国銀行個人信用情報センター(KSC)という3つの信用情報機関があります。

参考:
日本信用情報機構
シー・アイ・シー
全国銀行個人信用情報センター

毎月の返済に充てられる金額を割り出す

借金の状況を明確にしたら、毎月の収入や支出を整理し、返済に充てられる金額を割り出します。ここで気を付けるべきことは、生活費を削って返済費用を割り出してはいけない点です。

毎月の返済に充てられる金額を割り出したら、利息も含めた返済スケジュールを立てます。利息の計算方法は次の通りです。

「借入額×金利÷365日×借入日数=利息」

借入額が20万円で金利が年18%、借入日数が30日の場合は「20万円×18%÷365日×30日=2,958円」となり利息は2,958円です。

しかし、利息の計算を自分で行うと計算を間違える場合もありますし、複数社から借り入れている場合は計算が大変です。そこで、計算の手間を省くためにも各社のシミュレーション機能を利用してはいかがでしょうか。

新規借入や借り換えをシミュレーションすることで、自分に最適なローンを比較することが可能です。また、返済金額や返済期間などのシミュレーション機能もあります。

具体的な返済スケジュールを立てる際は、ぜひ利用してみてください。

借金返済の負担を軽減する5つの方法

次に借金返済の負担を軽減する方法を5つ紹介します。現在、借金の返済に困っている方は参考にしてみてください。

固定費を徹底的に削減

借金返済の負担を軽減するには、まず固定費を徹底的に削減しましょう。削減方法には次のようなものがあります。

  • 携帯料金の見直し
  • 保険料の見直しや解約
  • サブスクなどの月額サービスの解約

特に携帯料金や保険料、月額サービスなどの支払いを抑えることで、大幅に支出を削減できます。家賃や水道光熱費といった生活に関する費用も見直してみてください。

削減できたお金はそのまま返済に回すようにしましょう。

副業で収入を増やす

副業によって収入そのものを増やす方法です。最近ではクラウドソーシングなどを活用することで、誰でも簡単に副業を始めることができます。

時間に余裕があれば、アルバイトで収入を得ても良いかもしれません。しかし、副業を禁止している会社もあるため、雇用契約書などを確認して、後でトラブルに発展しないよう注意を払う必要があります。

本業に差し支えない程度に無理なく行うようにしましょう。

生命保険などの解約払戻金で返済

生命保険などの解約払戻金で返済する方法もあります。保険会社に問い合わせることで解約払戻金の額を確認できます。

もし返済に充てる場合は事前に問い合わせてみてください。この方法は、解約払戻金を返済に充てられるだけでなく、月々支払う保険料が無くなり固定費の削減にもつながります。

ただし、保険を解約するため、いざという時の保障を失うことを忘れてはいけません。再加入の場合は保険料が高くなるなどのデメリットがあるため、解約は慎重に行う必要があります。

退職金制度を使って一気に返済

転職を考えている方や、定年が近く早期退職制度の利用を検討している方は、退職金制度を使って一気に返済する方法もあります。ただし、この方法は退職後の働き口や収入の有無が大きく影響する方法です。

そのため、転職先が決まっていない方や、退職後に生活資金が確保できない方にはおすすめできません。退職金を利用することで生活が苦しくなり、余計に借り入れが増えてしまう可能性があるからです。

退職金を使って借金を完済しようとする場合には、退職金の額とその後の生活を考慮したうえで実行するようにしましょう。

複数社から借り入れている場合は一本化

複数社で借り入れている場合は、返済を一本化できるおまとめローンの利用も方法の1つです。おまとめローンを上手く利用できれば、金利や返済総額を減らすことができます。

多重債務状態に陥っている方や、返済管理ができない方には特におすすめの方法です。ただし審査が厳しいため、利用できない場合もあります。

また、利用方法によっては返済総額が増えたり、返済期間が長くなることもあるため注意が必要です。利用前にはシミュレーションを行うようにしましょう。

借金返済が難しい場合は債務整理

借金返済がどうしても難しい場合には、債務整理という方法もあります。この項目ではその債務整理について解説します。

合法的に借金を減額できる

どうしても借金の返済が難しいと判断した場合には、弁護士や司法書士に依頼して、債務整理を行うことも可能です。債務整理は、合法的に借金を減額できる方法で、生活を立て直すための手段といえます。

債務整理を行うことで、無理のない返済が可能となり、返済負担を軽減できます。ただし債務整理を行うと、新たなクレジットカードの発行や借り入れ、スマホの分割払いなどができなくなるため注意してください。

債務整理には3つの手続きがある

債務整理には大きく分けて次の3つの手続きがあります。

  • 任意整理
  • 個人再生
  • 自己破産

任意整理は裁判所を介さず金融業者と直接任意の交渉に応じてもらい、借金の減額や利息をカットすることで、毎月の借金返済負担を減らせる債務整理です。返済負担を大幅に軽減することはできませんが、周囲に知られずに行えるというメリットがあります。任意整理は債務整理の中では最も一般的な方法であり、他の方法よりも手続きが簡単な点も特徴の1つです。

個人再生とは裁判所に申し立てを行い、承認された場合は、借金を1/5~1/10程度まで減らすことができます。ただし、利用するためには手続きに6ヶ月程度かかるほか、安定収入が必要といった条件があるため注意しましょう。

自己破産は借金の返済が不可能ということを裁判所に申し立てることで、返済を全額免除する方法です。返済からは解放されますが、家や車といった一定の価値がある財産はすべて失

うことになるので注意が必要です。ただし、著しく交通の便が悪いなど特殊事情があれば車などは一台に限って許されるなど、特例的な扱いもあります。

このように扱って欲しいのであれば、債権者や裁判所に対して真摯に反省している旨を見せることが大切です。

自分に合った借金返済の方法を見つけよう

ここまで借金の返済負担を軽減する方法などについて紹介しました。借金を効率的に返済するには、まず自身の状況を整理し、しっかりとした返済計画を立てることが重要です。

返済計画を立てることで、収入や支出、返済額のバランスを意識できるようになります。しかし、あまりに借入額が多いと、返済が難しい場合もあるでしょう。

その場合には、弁護士や司法書士に相談して専門家の意見を参考にしてください。まずは自分の状況に合った借金返済方法を見つけることが大切です。