給料が安く貯蓄も少ない若い世代の人の中には、副業やアルバイトをいくつも掛け持ちしながら生活しているケースが増えています。「せめて給料日が月2回くらいあったらいいのに」という人も多いのではないでしょうか。

そんな人におすすめしたいのが、給与支払い日から繰り上げて給与が受け取れる給与前払いサービスです。お金が入用なときに前払いしてもらえるというのは、非常に便利ですよね。

本記事では給与前払いの概要や従業員のメリット、注意点やおすすめのサービスを5つ紹介します。

給与前払いの概要

給与の前払いを実施している企業が導入している、給与前払いサービスの概要を紹介します。

給与前払いサービスとは?

給与前払いサービスとは、給与支払い日から繰り上げて給与が受け取れるサービスです。企業側が給与前払いサービスを提供している業者に依頼して、支払い作業を代行してもらうスキームになっています。そのため、企業側にも大きな負担がかからず、スムーズに給与の前払いが行えるのです。

冠婚葬祭や病気、怪我、引越しなど、急な支出によってお金が足りなくなることがあると思います。そのような緊急時でも、給与前払いサービスが活用できればスムーズに対応できるでしょう。

給与前払いサービスで受け取るお金は、あくまでも給与支給日に入る給与を前払いしているだけであり、借り入れではありません。

この給与支払いサービスを導入することで、雇用に活かしている会社が増えています。

給与前払いが注目される理由

給与前払いが注目される理由には、求職者の中で「日払い」の需要が増えていることが大きく影響しています。厚生労働省によると、有効求人倍率は平成30年以降、下降傾向にあります。有効求人倍率とは、公共職業安定所に申し込まれた求人数を求職者で割った値です。

このような状況において、求職者が求人サイトなどで仕事を探す際「日払い」というワードを入れて検索する人が増えているそうです。エンジャパンの調査によると「お給料について重視することを教えてください」という質問に対して「日払い」と答えた人が全体の約3割にのぼることがわかりました。

このことから、給与を毎月一度にまとめて受け取るよりも、できるだけその都度受け取りたいというニーズがある程度あるということが見えてきます。給与前払いサービスを導入することで、求人応募数が大きく上がるとされており、注目度の高さがうかがえます。

参考:厚生労働省 一般職業紹介状況(令和3年2月分)について
「アルバイトのお給料」意識調査 

給与前払いサービスは貸金業ではない

給与前払いサービスは、貸金業ではありません。これは2018年12月20日に経済産業省からも正式に発表されています。

貸金業とは、お金の賃借の媒介や貸付を行う業者のことです。貸金業は登録が必要で、登録せずに貸付などを行うと罰則を受ける場合があります。手形の売買なども貸金業の1つです。

給与前払いサービスが貸金業に該当しないとする条件は次のとおりです。

  • 従業員の勤怠実績に対する賃金相当額を上限とし、給与の前払いという形で給与の支給日まで立替える
  • 導入企業の支払い能力を補うための立替えではない
  • 手数料は導入企業によらず一定である

参考:経済産業省 給与前払いサービスの提供について

給与前払いサービスは自分が受け取る予定の給与を前払いしてもらうものなので、カードローンのように第三者のお金を借金することとは違うことを覚えておきましょう。

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